やらないことリストを作ろう
やらないことリストと聞くとなんだか怠惰な印象を受ける方も多いのではないでしょうか?
しかしやらないことリストを作ることで人生はかなり豊かになります。
今回は著書『頑張らない働き方』という本を紹介しつつ、時間の管理術や仕事の生産性の上げ方、年始の目標の決め方などについてお話ししていきたいと思います。
この本書『頑張らない働き方』の著者はピョートルフェリクス・グシバチさんという方であのgoogle で元々人材育成統括部長をしていたすごい人で本書で紹介されている方法はgoogle でも取り入れられている仕事の効率化の最先端です。
ただ著書の頑張らないという部分と効率化の最先端というのが相反しているのではないのか?と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、その考え方自体が古い価値観になっているのです。
今回はそう言った価値観について共有していきたいと思います。
『頑張る』
まず日本の働き方や頑張るという価値観についてですが日本では長く残業をしたり、休日に出勤したりと時間を掛ければかけるほど評価されて頑張っている感が出ます。
例えば仕事を残して帰るとか仕事を途中で投げ出すとか有り得ないという価値観の中で生きています。
確かにそう言ったものが全く評価されない結果主義の世の中だと勝者だけが評価されて結果の出せなかった大部分の人は落ちこぼれてしまうので極端にこっちがいいと言う話ではないのですが、日本の風土として努力評価主義が持ち上げられすぎています。
なのでもう少し結果に目を向けた効率的な仕事を目指してもいいのではないでしょうか?というような内容になります。
では結論からお話していきます。
- 成果を10倍にしよう
- ToDoリストを捨てよう
- やらないことリストを作ろう
と言うような内容になります。
成果を10倍にしよう
みなさん成果を10倍にしようと言うとどのように感じるでしょうか?
大体の人がブラック企業を想像し寝る間も惜しんで働かなければ行けないような職場を想像すると思います。
10倍ではなくても頑張れば1.2倍くらいならばなんとかなるかもしれないという方もいるかも知れませんがそれでもすごく大変な想いをして少しの成果しか得ることができないでしょう。
では、この頑張るというのがどういうことなのかというと時間の切り売りであって早朝に出勤したり、残業することでなんとか時間を生み出してやっと1.2倍の仕事ができると考える方が多いでしょう。
例えば製造業をしている人が毎日100個組み立てるとすると頑張れば120個組み立てることができると言うような感じですね
このように頑張っているのになかなか成果はでないのに10倍の成果なんて出せるわけがないと考えるでしょう。
10X
しかしGoogleでは10X「テンエックス」という目標があり、今の10倍の成果をあげようという意味です。
これを聞くと寝る暇がなくなってしまうと思う方も多いかもしれません。
勤務時間を8時間から80時間にしなくては不可能な数字だと思うかもしれませんが世界のGoogleはこれを可能にしてきました。
やり方は簡単で頑張ることをやめることです。
つまり時間を切り売りするのではなく、人に任せたり、効率的なやり方を考えたり、やるべき仕事にフォーカスしたり無駄をなくすことで10倍の成果をあげることができるということです。
例えば、先程の製造業の人を例に出すと10人人を雇えば10倍の成果が得られますし、その上で分担して作業をすることで効率化できますし、無駄な工程があったのであればそれを改善することでもっと早くできるようになるのです。
つまり頑張って今のやり方のままやるのではなく改善を繰り返すことによって今の10倍の成果を上げる方法を考えるというのが最も大切なことだということです。
反射的に頑張るというのではなく、まずは立ち止まってやり方を見直したり、人に振ったりすることも大切であることもあるということですね。
また、私生活の中でも洗濯をする際に洗濯だけができる洗濯機を買うよりも乾燥機まで付いている洗濯機を買えば干す必要がなくなるので洗濯を待っている時間や干す時間を考えると効率的です。
日本人に多い考えなのですが怠けていると思われたくないから乾燥機付きの洗濯機を買えないという方もいらっしゃいます。
確かにみんな干すという行動をしているのでみんなに合わせなくてはいけないというのはよくわかりますが、それではみなさんの残りの人生が少なくなるだけですし、人にどう見られるかと言うのは承認欲求の中で生きているので幸せにはなりにくいです。
承認欲求を追い続けると幸せになれないというのは『嫌われる勇気』という本で言われています。
詳しくは『【本の要約】『嫌われる勇気(アドラー心理学)』今をより充実させる成功法則』
結論、バランスが大切なのですが人に合わせて生き過ぎなくてもいいのではないかということですね。
ToDoリストを捨てよう
次にToDoリストを捨てようと言うことを言われています。
ToDoリストとはやることリストのことで今やるべきことを箇条書きで書いておき、順番通りにこなしていくのがToDoリストの使い方です。
一見効率的で良さそうに見えるのですがGoogleではこのやり方はやらないそうです。
理由としては作業ばかりを書き連ねてしまい、本当に大切な課題を見落としがちになってしまうことです。
本当に大切な課題とは本書ではインパクト×学びと言うふうに言い表されています。
インパクトがあってなおかつ学びにもなることが良いとされ、逆にインパクトも学びもない課題はやらなくていいということを言われています。
例えば仕事をする上で商談の際の資料集めというのは相手に対してのインパクトがありますし内容によっては学びも大きいでしょう。
しかし掃除などは見る人は見ているかもしれませんがインパクトや学びは比較的大きくないことがわかるのではないでしょうか?
この場合は人に任せたり、掃除は外注したりすることによって自分の手を開けることができ多くの自分にしかできないことに着手することができるのです。
逆にToDoリストを作っていると一つ一つをこなして行く形になるので仕事の大きさに関係なく作業でこれらが行われてしまいます。
これだと自分の手を開けることができず10倍の生産性を上げることができないということになります。
また私生活でもタスクを多く抱える方は多いと思います。
自分にしかできないことであればいいのですが誰でもできることを一人で抱えてしまうと頭が回ってしまうこともあるでしょう。
例えば子どもと遊んだり犬と戯れたりすることは自分にしかできないことですがそれをせずに家事などに没頭している方も多くいると思います。
どちらがどれくらいのインパクトと学びになるのかを把握して適切な時間配分をすることがとても大切になります。
ただそうは言っても家事をしないと行けないと言う方も多いですがそのため時短家電は大いに投資するメリットはあると思います。
例えば食洗機やルンバなどの掃除機ロボットなどはそういった自分の時間を作ってくれる画期的な商品です。
時間単価などを考慮して自分でやるのと時短家電を買ってやってもらうのとではどちらがお得なのかをもう一度考えて見てもいいかもしれませんね。
やらないことリストを作ろう
やらないことリスト
最後にやらないことリストを作りましょう。
やらないことリストと聞くと一般的にはあまりいいイメージはなく、わがままだったり、怠惰な印象を持つ方も多いと思いますがここまでこの記事を読んで頂いた方にはやらないことリストのイメージはどうでしょうか?
前章でも述べたとおりインパクト×学びというのが人生においてとても大切だということがわかったと思いますが逆にインパクトも学びがないものと言うのがこのやらないことリストに入ってくるということになります。
先程も例に出した通り食洗機を購入すればその分時間ができるので子どもと遊んだり、お掃除ロボットがあればその時間で調べ物ができたりと自分がやらないことでインパクトと学びが多く得ることができる行動というのは無数にあり、そのできた時間でより人生を豊かにするような成果を得ることができます。
つまり他の人や道具、システムにどんどん自分の仕事を振っていくことで人生という成果を10倍に上げることができるということです。
本書で紹介されている内容を箇条書きにしておくと
- メールに返信しない
- 7人以上の会議にでない
- 誰と合わないか決める
などなどちょこっとサイコパスなことを言っていますが本質的には自分がやらなくてもいいことを人に任せたり道具に任せることによってどんどん自分の時間を作ることができますよということを言いたいようです。
この辺は自分にあったラインを見つけて行かないと行けないのですが日本人というのは独特な感性を持っているのであまり周りに合わせすぎなくてももっと楽に生きる方法はあるよということが言いたいようです。
また、金銭的にも可能不可能があるかと思いますので自身の価値をしっかり見定めて時短家電などを購入するのがいいと思います。
年始の目標
次に年始の目標を決めるという方も多いのではないでしょうか?
一年の計は元日にありと言う言葉もあるように計画を立てたりこんなふうにな立体などを思い浮かべるでしょう。
一日1時間勉強するとか筋トレを毎日するというように何かしらの目標を立てる方は多くいらっしゃると思います。
しかし、こういった目標はほとんどの場合続きません。
これはやることリストだけを作ってやらないことリストを作らないからです。
人間には与えられている時間というのは1日24時間です。
どんなに大金持ちでも有名人でもこの24時間というのは変わりません。
しかし多くの人は年始の目標を立てるときは一日を25時間計算にしているのです。
これは目標だけを立ててやめることを決めないため、時間が足りなくて結局は言葉だけの目標になってしまいます。
この時大切なことというのは何をやらないかを決めることです。
つまり引き算で考えることが何よりも大切なのです。
例えば、一日3時間テレビを見ていたのであれば2時間にしてみるとかSNSを楽しむ時間が2時間あったのであれば1時間にしてみることで1時間の時間を作ることができます。
その上で目標を立てることが大切で引き算をした上で足してあげないと目標というのは叶うはずがないのです。
これがやらないことリストを作る意味であり時間を自分でコントロールすることでもあります。
年始を迎えるときにはぜひ意識してみるといいかもしれませんね。
また、習慣化ができないという方はこちらの『【本の要約】習慣が10割。三日坊主を無くす方法とは!?』も読んでみてください。
効率?
最後に今まで効率という言葉を連呼してきましたが当ブログ筆者自身はあまり効率的に生きるのはいいことだけではないのかなと思っています。
真似できる部分は真似することで今までできなかったことができるようになり人生が豊かになるのですがあまり極端に効率ばかりを求めてしまうと目的を見失ってしまうと考えるからです。
例えば旅行に行くにしても目的地だけが楽しいのであれば移動は苦痛になりますが移動すらも楽しめれば旅行は最高の思い出になるとおもいます。
効率というのはそういった節があり盲目になりがちだとおもいます。
圧力鍋などの時短家電は使うけど夫婦や恋人、友達と一緒に料理をするのも楽しいということがわかると人生はもっと豊かになるのではないでしょうか?
何事もバランスが大切なことは忘れないでおきましょう。
まとめ
やらないことリストを作ろう。
やらないことリストとは他の人や道具、システムにどんどん自分の仕事を振っていくことで人生という成果上げていこうと言う考え方です。
日本人は自分で何でもやらないと行けないと思う方が多く、10倍の成果をあげようとして残業を増やしたり休日出勤をして頑張っています。
しかし成果を上げたいのなら時間の切り売りでは無理です。
自分のやるべきこととやらないことをしっかり分けてやらないことは外注したり人に任せたり、システムや道具を使って時間をやるべきことにフォーカスしましょう。
年始の目標はまずはやらないことを決めてから目標を立てましょう。
ただ、効率だけでなく人生全体を充実させることに目を向けるといいです。
-参考図書-
以上