いまさら聞けない税金の基礎
みなさんが今支払っている税金。
これは知っている人が得をするようにできています。
難しそうでよくわからないと思う方も多いと思いますがこの記事を読めばざっくりと日本の税金、特に所得税の仕組みがわかってくると思います。
もっと稼ぎたいとか給料が増えないかなと考える人も多いと思いますがこれは世の中の半分のことにしか目が向いていない状態なのです。
例えるなら穴の空いたバケツに水を入れているのと同じで貯まらないからもっと入れる水の量を増やしたいと考えているのです。
しかし客観的に見るとバケツの穴をまず塞ぐべきだとわかるはずです。
その穴を埋める作業ががいわば節税だと考えると分かりやすいでしょう。
ただ、じゃあ税金を払わないでは脱税になってしまうのでこれから税金とうまく付き合っていく方法について一緒に学んで行きましょう。
税金を払う理由
まず税金をなぜ払うのかと言われるとこれは義務だからと答える人が多いでしょう。
日本国憲法の3大義務としてあげられるのは勤労の義務、教育の義務そして納税の義務です。
納税の義務だけなんだか存在感が薄いのですがこれを義務にしているのは国民に公平性を与えるためです。
税金を収めないと公共事業がうまく機能せず道路はガタガタのままだし犯罪が起こってもすぐには警察が来てくれないし病院なんかも高くて行けないという状況になるでしょう。
これらを平等にそしてうまく機能させるのが税金の役割なのです。
なので税金を払いたくないと言う気持ちもわかりますがもし全くの0であったら首を締めるのは自分自身になってしまうかもしれませんのでそのことは頭の片隅においておきましょう。
つまり制度の範囲内でしっかりと税金を収めるということがとても大切ということになります。
税金について学ぶメリット
では税金を学ぶメリットとしてはまずうまく節税ができ、残るお金が増えるというところにあります。
税金は学校では教えくれないのでみんな知らない状態で社会人をやっています。
もちろん知らなくても大丈夫なように給料の源泉徴収制度いわゆる天引きで皆さんから徴収しているので問題なく過ごすことができているのですがこれは控除という申請することで返ってくるお金もあります。
これを知らずにいると申請なかったから還付しなかったという構造が成り立ってしまうのです。
そんな社会人が世の中には大勢いてこれから学ぶことを知っているだけで世の社会人の上位数%におどり出ることができるのです。
もちろんお得度も違いますし一生使える知識として残り続けるので今学んでおきましょう。
税金とは
では税金とは何なのかというと日本に住んでいると収めなければ行けないお金や利用するために収めるお金のことで代表的なものとして所得税、住民税、消費税などがあり、事業をしていれば法人税や事業税など、他にも温泉に入るなら入湯税やタバコを吸うならタバコ税などがあります。車に乗るのも税金がかかる昨今どれだけ税金がかかるんだと感じる人も多いと思います。
今日はこの中でみなさんが無意識にそして莫大な金額を支払っているであろう所得税と住民税について深堀りをしていきます。
所得税と住民税
所得税と住民税はサラリーマンの場合基本的に天引きされます。
みなさんも毎月給料があると思いますが所得税と住民税、社会保険料を引いた金額があなたの口座に振り込まれるか手渡しで渡されると思います。
つまり無意識に払い終えている税金なのです。
大雑把な流れとして毎月多めに徴収して12月の年末調整で差額分を返してそこで所得税が確定し国に税金を収めます。その所得税をもとに住民税が計算され地方自治体に収める形になります。
なので所得税は国に、住民税は地方自治体に収められることを覚えておきましょう。
そして税金を収める時期もずれるので所得税は働く毎に概算で収めていく反面、住民税は次の年に確定します。つまり新入社員は一年目住民税を払わなくていいと思っている方も多いと思っている方もいますがちゃんと計算した額を払わないといけないので退社したあとも払うという制度になっていることを覚えておきましょう。
先払いか後払いかの違いがありますね。
会社の仕事
これらの計算は会社がやらなければいけません。
多くの人は会社が税金を持っていっていると思うかもしれませんが会社は計算と徴収係をやっているだけで徴収した税金はまるまる所得税なら国に、住民税なら地方自治体に払わなければ行けないのでここは計算や徴収をしてくれてありがとうと言っておきましょう。
では大雑把に勉強してきたので今度はどうしたらお金が返ってくるのか見ていきましょう。
所得税
年末調整
これもサラリーマンの場合ですがキーワードは「年末調整」です。
まず所得税と言うものは毎月概算で規定の金額に基づいて天引きをされます。これはこの給料ならこれだけ引いてという表があるので何もできません。
そして12月になると年末調整があるのでここで自分の今の状況をしっかり会社に伝えることで税金からその状況の人は少しやすくできるといういわゆる控除が取れます。
サラリーマンは確定申告をしない限りこの年末調整が唯一の節税ポイントになります。
控除
ではどのような場合控除が取れるのか見ていきましょう。
具体的には結婚しているかどうか、子供は16歳を超えているかどうか、保険に入っているか、iDeCoなどやっているか、住宅ローンはあるかなどがあります。
どれをどれだけ申告できるかは年度によってしょっちゅう変わるので注意してほしいのですがiDeCoに関しては全額控除なのでかなりお得に使えると思います。
iDeCoについては『iDeCo】老後の不安を無くす制度の活用。世界一やさしい投資信託!!』を御覧ください。
保険料控除
また、保険に関しても控除の対象になります。保険なら知っているという方も多いかもしれませんが保険で控除になる額は上限がありますので注意しましょう。
保険のセールスマンに税金安くなりますと言われて入っているけど実は上限を超えていて超えた分は無駄になっているというケースもあります。
もちろん節税目的でなく保証を厚くしたくて入っているならいいのですが控除を取るためなら意味がないので確認しましょう。
ここまでは基本的な内容になりますので知っているもしくは会社から言われて意味はわかっていなかったがやっていたという方もいらっしゃるとおもいます。
確定申告
では今度は確定申告について見ていきましょう。
ここからは上級編になりますが知っているとかなりお得な国の制度なのでしっかり覚えておきましょう。
確定申告は所得税の確定申告のことで自営業の人がやるものだと思っている方も多いかもしれませんがサラリーマンの人ももし年末調整のときに提出できなかった書類がある場合や年末調整で対応できない事項がある場合は確定申告で税金が返って来るのでしっかりと申告するようにしましょう。
自営業者の方は売上や経費などの計算をして出さないといけないのでとても億劫な作業の一つで期限の3月15日までは忙しいですがサラリーマンの場合は書類を出すだけで終わるので案外簡単に終わることも多いのであまり仰々しくしなくても大丈夫です。
今では携帯からでも確定申告ができますのでしっかりと書類を取っておくということがとても大切になります。
まずサラリーマンの場合どういったことが年末調整では対応できず確定申告をしなくては行けないかですが、住宅ローンを組んだ最初の年や外国の株を買って利益が出た場合、そして一番多いのは医療費が一定の額を超えた場合などが確定申告をすることで控除を受けられたり還付がもらえたりします。
医療費控除
特に知っておくと便利なのは医療費控除です。
大きな手術をしたり入院したりするのはもちろんですが歯の治療や風邪を引いて病院に行ったりなども医療費控除が使えます。
これは年間10万円を超えた分は全額控除になるというものです。ただし上限は200万までとなります。つまり入院をして年間60万かかったとしたら50万円が控除になるということです。
しかも家計を一緒にしているものなら合算できるのでとりあえず病院に行ったら領収書を取っておくようにしましょう。
年明けくらいに一年間の医療費を合計して10万円を超えていたら控除の対象になるので申請ができます。
自営業者の確定申告
サラリーマンの所得税について色々話して来ましたが実は自営業の人はもっと多くの節税ができます。基本の部分に更に多くの控除や経費を使うことができるイメージです。
この辺については別の機会に書きたいと思いますが、副業をすると経費や控除をもっと取ることができたりするのでこういった節税対策もあることも頭の片隅においておくといいでしょう。
まとめ
税金はうまく付き合って行けば怖くはない。難しいと考えて学ぼうとしないと大きな損につながる。
そして少し勉強するだけで他の人と大きな差をつけ一気に上位数%のまで上がることができる分野でもある。
まず社会人が学ぶべきは所得税と住民税。
住民税は所得税が決まったら自動計算されるのでコントロールできるのは所得税。
年末調整でしっかりと控除を取って所得税を減らすようにしよう。
具体的には結婚しているかどうか、子供は16歳を超えているかどうか、保険に入っているか、iDeCoなどやっているか、住宅ローンはあるかなどです。これらは必ず会社に報告して払わなくていい税金は抑えましょう。
住宅ローンや外国の株を買っている場合や医療費を年間10万円以上使った場合は確定申告をすると税金を抑えることができます。
学校で学ばないまま社会に出ていきなり社会のルールを押し付けられるので知らないことの方が多いと思いますがこれからもっとお得に生きるための知識をしっかりつけて行きましょう。
時は貴重であるが真実はそれよりももっと貴重である。